FX投資家が気になるオーストラリアドル円の行方

FX投資家が気になるオーストラリアドル円の行方

2015年はオーストラリアの金利上昇の思惑がオーストラリアドル高いを招くと予想されていますが、なぜ上値が重くなっているのでしょうか。

 

貿易赤字の縮小1月の貿易統計で、貿易収支の赤字幅が前年同月よ6割近く縮小となったことがわかりました。赤字は31ヵ月連続なのですが、赤字額は前年同月の2兆7950億円よりも57.90%も縮小していたのです。

 

その背景には、円安の進展によって輸出が好調であったことが上げられます。輸出企業の外貨収益は、いずれ日本国内の円に戻されることになりますから、輸出増は円買い要因となるため、円の上値を抑えることになります。

 

加えて、昨年夏からの原油価格下落。原油安は日本の輸入コストを低下させます。振り返ってみれば、円安が大きく進んだのは2013年以降。

 

日本の原発停止からエネルギーを海外からの輸入に依存する構造のため、日銀の量的緩和よりも、この部分が効いているとの指摘もあります。市場関係者の間では、この原油安が続けば、年内の黒字転化の可能性を予想するむきも多いです。

 

となると、外国から日本に流入してくる外貨総計が2014年1年で3兆円を超える計算です。市場関係者の間では、4月の統一地方選を控えての配慮だとする見方が多いようです。円安は海外ヘモノを輸出するグローバル企業にとっては追い風ですが、そうでない企業にとっては、輸入コストが上がり、業績を圧方経済にとって必ずしもプラスではないのです。

 

選挙に向けては、過度な円安進行はむしろマイナスです。円安抑制に動くということではありませんが、この選挙に向け策が出ることはないと思われます。

 

以上の理由で、円安のエンジンが抑制されているものと思われます。しかしながら、今年はオーストラリアが利上げに踏み切るとの見方からドル高が継続しているため、大きく円高に動くことは考えにくく、よって「オーストラリアドル円」相場が膠着していくとみていいでしょう。

 

FX投資家にとって、オーストラリアドル円は買いポジションを保有したらあとは、スワップの積み上がりを行っていくだけなので、為替相場の変動が起こらない状態は望ましいのかもしれません。