円高水準を目指すドル円

遅かれ早かれ史上円高水準を目指すドル円

ここ最近の為替相場は、ドル下げ渋りが目立った1週間とでした。11月に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での大規模な量的緩和予想、さらに市場予想を上回る米国経済指標の結果などを踏まえ、不透明感を増したことが背景にあります。

 

国債買い入れ規模に対し、積極派と慎重派が存在しますが、その買い入れ規模予想は数千億ドルから1〜2兆ドルまでと幅広いものになっています。金融当局が金融政策に関する発言を自粛するブラックアウト期間に入り、ウォールストリート・ジャーナルの報道などから数千億ドル規模という憶測が伝わると、これまでドル売りを進めてきた投資家がドルの買い戻しを行っています。

 

また一方で、日銀が金融政策決定会合を開催しています。追加金融緩和の柱として「創設基金の概要」を固めましたが、注目されたのは日銀が次回開催する会合の前倒しで、当初の15〜16日から4〜5日に繰り上げると発表されました。これはまさに、米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和対応を睨んだ措置になります。これまでにない日銀の意気込み感じられますが、市場の反応が薄かったのは非常に残念です。

 

日米以外でも豪州・ユーロ圏・英国と政策会合が開催されるうえ、重要度の高い経済指標(米ISM製造業景況指数や米雇用統計など)の発表も予定されていますが、それでも注目は先に述べた米FOMCでの量的緩和決定内容といえます。見通しとしてドル売り圧力が弱まる可能性はありますが、これまでの流れを食い止めることは難しいと考えています。ドル円相場では、早かれ遅かれ史上円高水準を目指すことになりそうです。